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山猫本舗
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「なぜ鞄の修理会社が 猫じゃらし を作ったのか」について。 説明は、少し長くなります。※鞄を直す事と、猫じゃらし製造の間には、感覚的にも、業務的にも大きな溝が有り、溝を埋めようと、説明が長くなってしまいました。 ゴミの処理問題について、様々なメディアが取り上げ、この問題を目にしない日が殆どないのではないでしょうか。 生活ゴミの問題に加え、最近はマイクロプラスチックの生物への影響から、プラスチックゴミの処理問題をよく目にします。 これら様々なごみの問題ですが、そのすべての原因はことごとく、私たちの暮らしや産業を維持する為使用されてきた 【 物 】に由来しているのではないでしょうか。 私たち山澤工房は、物を使い捨てるのではなく、少しでも長く使って頂けるよう、修理技術を磨き、取り組んでまいりました。 修理をとおして持続可能な循環型社会の維持について、貢献できるのではないかと考え、活動を続けております。 修理する鞄の種類では、スーツケースが最も多く、スーツケースの殆どが樹脂製の為、修理の現場を維持するためには、ケミカルなゴミの処理が大変問題となります。 大破の為、廃棄処分となるものも多く、これらを産業廃棄物として処理すると、最終的には埋立となりますが、埋め立てたとて樹脂などが土に還るわけではなく、処分方法として、適切とは言えません。 少しでも環境負荷を減らす為、可能な限り分解し、材料を分類、少しでもリサイクルにつながるよう、多大な労力を割いております。 日々の業務で、ゴミに悩まされ、趣味を通して海に行くと、どこの海岸へ行っても、洩れなくプラスチックごみが流れ着いており、事の深刻さを突きつけられます。 長年そのような環境に身を置いておりましても、機会があればビーチクリーンの作業に参加するぐらいしか、行動はしておらず、自分の中で、プラスチックに対する、潜在的な疑問が蓄積していたのだと思います。 たまに、猫を飼っている友人宅にお邪魔する際、人よりも、猫にお土産を持って行った方が喜ばれるので、ペットショップ等に行くのですが、餌やおやつに関しては、かなり厳密に成分が表示され、それを見て選べます、しかし、おもちゃとなると、殆ど表示がされていません。 見た目では多くがケミカルな材料でできているようで、はたして体に害はないのか?かじっても大丈夫なのか?使用後は何ゴミになるのか?等々釈然とせず、購入をためらってしまう物が多いと感じていました。 そんな折、コロナの影響で、仕事に余裕ができ、弊社でも何かお客様に喜んでいただける物を作ろうという事になった時、真っ先に浮かんだのは、猫にやさしいおもちゃを作りたい、でした。 安心して襲い掛かり、かじりつき、狩猟本能のままに戯れられるそんなおもちゃを作る事ができれば、猫ちゃんにも環境にも貢献でき、喜ばれるのではないかという事でした。 そこでコンセプトは『猫と環境に優しい』に決定。材料は、土に還る物のみを使用する事に決めました。 本能のままに戯れる姿を安心して見ていられる製品を作るべく材料を集め、作成に取り掛かりました。 日頃修理で使う事の多い、革や木材も改めて調べてみると、知らない事が多く、種類や加工方法についても、色々と知る事が出来ました。 環境に配慮した製品をつくるため、材料の製造過程でも環境負荷の少ない方法で製造されている物を使おうと、厳選して材料を集めた結果、猫にやさしい物を選ぶと、環境にも優しい事を実感するに至りました。 親切に対応してくださった、各素材の取扱会社の担当者の皆様や、スペシャルな知識を惜しげもなく教えてくださった多くの方々(猫様)に助けていただき、何とか『安心して遊んでください』と言える猫じゃらしを作る事が出来たのです。 本当にありがとうございました。 〈材料〉 革:国産牛革(植物タンニン鞣し 無染色 無塗装) 木:兵庫県産ひのき間伐材・ナラ材 紐:麻紐(蜜蝋引き) 接着剤:国産膠(にかわ)   ※総天然ですが、猫カフェの方が驚かれるほどの耐久性がございます。 全ての環境問題を今すぐに解決する事は出来ないと思いますが、身の回りの、自分の好きな事を、楽しみながら、少しづつ意識を広めていく一助になれればと思い作っています。 以上のような経緯で、牛革猫じゃらしを世に出す事が出来ました。これからも、皆様に教わりながら、楽しんでいただける物作りを続けてまいります。 皆様のご意見や、ご要望をお聞かせいただくことで、より良い物ができると信じておりますので、今後ともお付き合い頂きたく、お願いいたします。 最後までお読みくださり、ありがとうございました。                            山猫本舗                             開発担当者